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宮城県七ヶ浜町に「きずな公園」を整備しました

名建協有志会員(岩間造園・大島造園建設・東海緑化・山田組)が中心となって、東日本大震災からの復興支援活動の一環として宮城県七ヶ浜町に「きずな公園」の新設整備を担いました。
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この公園は同町の高台にあった緑地が仮設住宅の建設地となり、子ども達の遊び場がなくなってしまったことから建設を求められたもので、名建協の2階に拠点を構える災害ボランティア団体のレスキューストックヤード・栗田代表から協力要請を受けた協会員が現地まで出向いて整備しました。

公園の整備資金はブラザー工業さんらが供出し、名建協会員は本業のスキルを生かして、限られた予算と工期の中で望み得る最大の成果を産み出しました。

「きずな公園」は仮設住宅に隣接した緑地およそ5000㎡内に、公園遊具や木製ベンチ、案内看板、花壇などを整備したもので、公園からは、はるか先に今は穏やかな太平洋を見通せます。
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さる7月15日の祝日、現地では盛大に公園開園式が開催されました。式典後には町長さんや住民の皆さんが完成を待ちに待った公園へと向かいました。
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子どもたちやお母さんたちの歓声で公園はたちまち賑やかになりました。開園記念の子ども達による植栽活動も行われました。
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最後にレスキューストックヤード・栗田代表から感謝状が授与され、名建協の社会貢献活動に新たなキャリアを付け加えることができました。私たちは、これからもさらに意味ある多彩な貢献活動に取り組んでいく所存です。
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「第3回共育講座」を開催しました。

毎回ご好評をいただいている今年度の名建協の共育講座「こんにちは、街の建設屋さん」、その第3回講座、題して『中部土木株式会社〜エコの取り組み紹介〜』を7月13日午後に開催しました。

参加いただいた30人の受講者は大半が一般市民の皆さんで、建設業の環境保全への取り組みに対する関心の高さを物語っていました。
中にはお子さん連れの男性の姿もあって、やはり建設機械が目の前で動く今回の講座内容が興味を引いたのだと、嬉しく思いました。

一行は、まず名建協会議室で講座企画を担当した中部土木さんから講座開催の目的のほか、家庭で使い終わったてんぷら油を建設機械の燃料として再利用する仕組みについての説明を受けました。
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そのあとマイクロバスで同社春日井資材センターに移動して、現地で再度詳しい話を聞きました。
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続いて、いよいよ建設機械の登場です。
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用意された廃てんぷら油再利用の燃料を投入。
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見事に動きますし、排気ガスもかすかに匂う程度です。
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見学の後は、体験乗車の機会も用意されていました。子どもはもちろん、大人の皆さんも代わる代わる運転席からの眺めを楽しみました。
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最後に廃油再利用の取り組み以外に同社が扱う環境配慮型商品の紹介を受け、記念写真を撮って、再び名建協へと戻りました。

次回第4回共育講座は、ご存知「加子母バスツアー」です。
詳しい内容は下記案内文書をご一読ください。
なお、バスは満席が予想されます。講座参加を希望される方は、お早めにお申し込みください。
※第4回講座案内
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ビオトープ管理士研修レポート

広報委員 野中賢輔

企画委員の企画により25年7月8日に上記研修会が名建協大会議室で行われました。講師はビオトープネットワーク中部の副会長・宇野総一先生で、参加者は名建協会員20人が参加し、13時から17時まで4科目にわたる内容の濃い指導をしていただきました。

ビオトープ管理士という資格は自然豊かな街づくりをするための技術資格で、毎年9月に日本生態系協会が試験を行います。環境省や国交省で工事の資格要件に取り入れられていて、この知識は今後、名古屋市の工事でも技術提案に活用できることでしょう。

1科目目は「ビオトープ論」で環境保全の概念を組み入れた街づくりがテーマで、緑地の有効な配置などを学び、2科目目は「生態系学」で生物種の他種や環境との関わり方を学びました。どの植物を植えるとどんな蝶や鳥が呼べるかなどを含みます。3科目目は環境関連法律。植えてはいけない特定外来植物など、知っているとこれからの施工管理に生かすことができるでしょう。4科目目は「施工管理」。エコロードなど生物を守るための技術を学びました。

本来2日間かける講習を半日に凝縮して講義をしていただきましたので、参加された皆さんに戸惑いがあったかもしれません。でも良くまとまったテキストも配布されましたので、各自勉強して今秋のビオトープ管理官試験の合格をめざしていただければと思います。お疲れさまでした。

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「第二回共育講座」を開催しました

名建協オオキンケイギク・バスツアーレポート  加藤建設 野中賢輔

6月8日になごや環境大学の第2回講座を開きました。
タイトルは「特定外来種オオキンケイギクの分布を調査」です。
13時半に11名の参加者が、名建協の会議室に集合。

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建設業界が堤防や道路工事後の緑化植物としてアメリカから導入したオオキンケイギクが、その強すぎる繁殖力のため特定外来種として使用禁止になったことなどの経緯を私、野中が説明してバスで出発です。
30分程で庄内川の新名西橋に到着してさっそく河原に降りて観察を開始。

新名西橋スタート
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今年は開花時期が早かったため、最盛期は過ぎたのですが、それでも未だに繁殖を続けるオオキンケイギクの群落を参加者に確認してもらうことができました。

オオキンケイギク発見
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目標発見
「初めて見た!」という方もいれば、「オレは毎年駆除している」という方もいました。
実はこの日の分布調査は、なごや生物多様性保全活動協議会による名古屋市内30カ所のオオキンケイギク調査のうちの1区画でもあります。全体の分布データは今後の防除活動に役立てられます。
地図上に場所、㎡、本数などを記入して提出の準備を終え、一旦終了。

ナデシコ保全事業の見学
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次に近くの「水とぴあ」までバス移動。こちらではNPOによるカワラナデシコの保全事業の観察をしました。オオキンケイギクの侵略のせいで絶滅が心配される在来種の一つがこのカワラナデシコです。たくさん苗が植えられていました。他にもカタバミとムラサキカタバミなど外来種と在来種のせめぎあいを紹介しながら、第2回講座は予定通りの時刻に終了しました。

シロツメグサ説明
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●次回「第3回共育講座」も面白い内容です。チラシをご覧になって、ぜひ多くの皆さんの参加をお待ちします!

チラシ
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